酒蔵検索 日本酒ガイド プラン FOMUS枡 トップページ
SAKE GUIDE — TYPES

日本酒の種類

純米大吟醸から本醸造まで、特定名称酒8種類の違いを精米歩合・製法・味わいで解説します。国税庁の定義に基づく、正確な分類ガイドです。

出典 国税庁「清酒の製法品質表示基準」(平成元年11月 / 令和元年改正)
CLASSIFICATION

特定名称酒の分類

日本酒の中で、製法・原料・精米歩合の基準を満たした8種類を「特定名称酒」と呼びます。ラベルに表示できるのは国税庁の定めた要件を満たした銘柄のみです。

純米系(醸造アルコール無添加)
本醸造系(醸造アルコール添加)
精米歩合 50%以下(半分以上を磨いたお米)
精米歩合 60%以下
精米歩合 60%以下、または特別な製造方法
精米歩合 70%以下(本醸造)/ 規定なし(純米)

精米歩合とは? 玄米を削った後に残る割合。精米歩合50%とは「元の重さの半分まで磨いた」こと。数値が小さいほどよく磨かれ、雑味が少なく繊細な香りが生まれやすくなります。


DETAILS

各タイプの詳細解説

8種類それぞれの精米歩合・特徴・味わい・おすすめシーンをまとめました。

純米系
純米大吟醸
精米歩合 50%以下

米・米こうじのみで造られた、最もよく磨いたお米を使う日本酒。醸造アルコールを一切使わず、吟醸造り(低温でゆっくり発酵させる技法)で仕込みます。華やかな果実系の香り(吟醸香)と、米の旨みが調和した複雑な味わいが特徴です。

華やかな香り フルーティー 繊細でクリア 記念日・贈り物 冷やして単独で
醸造アルコール無添加(純米)
大吟醸
精米歩合 50%以下

純米大吟醸と同じく精米歩合50%以下・吟醸造りですが、少量の醸造アルコールを添加します。醸造アルコールの添加によって香り成分が溶け込みやすくなり、純米大吟醸と比べると軽快でシャープな印象になることが多いです。どちらが優れているということはなく、造り手の表現方法の違いです。

軽快でシャープ 繊細な香り 記念日・贈り物 冷やして単独で
醸造アルコール少量添加(白米重量の10%以下)
純米系
純米吟醸
精米歩合 60%以下

米・米こうじのみを原料に、精米歩合60%以下・吟醸造りで仕込んだ日本酒。純米大吟醸よりも磨きは少ない分、米の旨みや厚みが感じられます。バランスがよく、食中酒としても楽しめるのが特徴です。

米の旨み 穏やかな香り バランスがよい 食中酒に 日本酒入門に
醸造アルコール無添加(純米)
吟醸
精米歩合 60%以下

精米歩合60%以下・吟醸造りで、醸造アルコールを少量添加した日本酒。すっきりとした飲み口で、吟醸香が楽しめます。純米吟醸と比べると軽快でドライな傾向があり、食事との相性も良好です。

すっきり軽快 吟醸香 食中酒に 魚料理と合わせて
醸造アルコール少量添加(白米重量の10%以下)
純米系
特別純米
精米歩合 60%以下など

米・米こうじのみを原料とし、「精米歩合60%以下」または「特別な製造方法」のいずれかを満たす純米酒。特別な製造方法とは、杜氏の技術・特定の米の使用・独自の麹造りなど、蔵がラベルに説明を記載することが条件です。個性的な味わいの銘柄が多く、蔵の個性が出やすいカテゴリーです。

蔵の個性が出やすい 米の旨み 食中酒に 燗酒にも
醸造アルコール無添加(純米)
特別本醸造
精米歩合 60%以下など

醸造アルコールを少量添加した本醸造酒の中で、「精米歩合60%以下」または「特別な製造方法」を採用したもの。すっきりとした飲み口と本醸造の旨みを両立しており、燗酒にも向くコストパフォーマンスに優れた一本です。

すっきり コスパ良好 燗酒にも 日常の食中酒
醸造アルコール少量添加(白米重量の10%以下)
純米系
純米酒
精米歩合 規定なし

米・米こうじ・水のみで造られた日本酒。精米歩合の下限規定はなく(2004年の規制緩和以降)、蔵の判断に委ねられています。米本来の旨みと酸味が感じられ、燗酒にしても美味しくなるなど温度変化を楽しめる懐の深さが特徴です。日常的に楽しめるスタンダードな一本。

米の旨みが豊か コクがある 燗酒に最適 日常食中酒
醸造アルコール無添加(純米)
本醸造
精米歩合 70%以下

精米歩合70%以下の米に少量の醸造アルコールを添加した日本酒。すっきりとした飲み口と軽快な味わいが特徴で、燗酒にすると旨みが増します。日常の食事に寄り添うコストパフォーマンスに優れた一本で、かつて日本で最も親しまれてきたタイプです。

すっきり軽快 飲み飽きない 燗酒に 日常の食事と
醸造アルコール少量添加(白米重量の10%以下)

COMPARISON

純米 vs 醸造アルコール添加

「純米」と「醸造アルコール添加」はどう違うのか。優劣ではなく、それぞれの特性を理解することが日本酒選びの第一歩です。

純米系
醸造アルコール無添加
原料
米・米こうじ・水のみ
味の傾向
米の旨みや酸味が豊か。コクがある
温度
燗酒(温めて飲む)にも向く
熟成
長期熟成にも適している
本醸造系
醸造アルコール少量添加
原料
米・米こうじ・水+醸造アルコール
味の傾向
すっきり軽快。香りが立ちやすい
温度
冷やして飲むと特徴が際立つ
添加量
白米重量の10%以下と規定
醸造アルコールとは?
醸造アルコールは、サトウキビなどを原料とした純粋なアルコールです。日本酒に少量添加することで、香り成分が溶け込みやすくなり、すっきりした味わいに仕上がります。品質向上のための技術的な添加であり、安価な増量剤(三増酒)とは別物です。三増酒は1992年に事実上廃止されています。

OTHER CATEGORIES

その他の分類・スタイル

特定名称酒の区分とは別に、製造方法・処理の違いによるさまざまなスタイルがあります。

🌿
生酒
なまざけ
通常は出荷前に2回行う「火入れ(加熱処理)」を一切行わない日本酒。フレッシュで瑞々しい味わいが特徴。要冷蔵・早めの消費が推奨されます。生一本、生詰め、生貯蔵酒なども関連する表現です。
☁️
にごり酒
にごりざけ
醪(もろみ)を目の粗いフィルターで濾した、白く濁った日本酒。米の甘みとコクが感じられ、甘酸っぱい風味が特徴。活性にごり酒は瓶内でも発酵が続いているため、開栓時に注意が必要です。
💧
原酒
げんしゅ
搾った後に水を加えて調整(加水)しない日本酒。アルコール度数は通常17〜20%程度と高め。濃厚で力強い味わいが特徴で、氷を入れて「ロック」で飲むスタイルも人気です。
古酒・熟成酒
こしゅ・じゅくせいしゅ
通常より長期間貯蔵・熟成させた日本酒。蜂蜜・ナッツ・醤油のような複雑な香りと、まろやかな味わいが特徴。「長期熟成酒研究会」では満3年以上を「古酒」と定義しています。
スパークリング日本酒
すぱーくりんぐにほんしゅ
炭酸ガスを含んだ日本酒。瓶内二次発酵によるもの、炭酸ガスを注入したものなど製法はさまざま。軽やかな飲み口で日本酒初心者にも親しみやすく、近年需要が急拡大しています。
🌾
新酒・ひやおろし
しんしゅ・ひやおろし
新酒はその年に搾りたての日本酒。ひやおろしは春に貯蔵し、夏を越して秋に出荷する季節限定酒で、穏やかな熟成感と落ち着いた味わいが特徴です。日本酒には四季に合わせた飲み方があります。

自分に合う日本酒は?

種類がわかったら、次は自分の好みに合った一本を探してみましょう。AIコンシェルジュ「サクラ」に話しかけると、好みや場面に合わせておすすめを提案します。

「フルーティーで飲みやすい純米大吟醸を教えて」
「燗酒に向く純米酒のおすすめは?」
「日本酒が初めてでも飲みやすいのはどれ?」
サクラに相談する